1-1-4-9 マイクロウェーブ式レベル計

 

 マイクロウェーブ式によるレベル測定には、パルス反射方式(パルスレーダ)及び周波数変調連続波方式(FMCWレーダ)がある。

 パルスレーダ方式はマイクロ波を放射し、測定対象物で反射して戻ってくるまでの時間を測定して距離を算出する測定方式である。

 FMCW方式はマイクロ波を放射し、その送信信号と液面からの受信信号との間に生じる周波数の差を測定して距離を算出する測定方式である。

 非接触の測定であり、腐食性、付着性、粘性を持つ測定対象にも使用でき、タンク内の温度や圧力等の影響を受けずに測定することが可能である。

 接触方式の測定はTDR式、マイクロインパルス式、ガイドレーダ式等がある。

 接触方式では金属のロッドまたはロープをつけてその表面にマイクロ波を伝播させる測定方式である。

 これによってアンテナからの放射では計測が困難な、特に外乱が大きい場所などでの計測が可能となる。

マイクロウェーブ式レベル計(FM-CW方式)の原理図

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