会長挨拶

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 一般社団法人 日本電気計測器工業会(Japan Electric Measuring Instruments Manufacturers' Association : JEMIMA)は、1948年の創立で、2023年で75年の節目を迎えます。JEMIMAは創立以来、「電気計測器」というマザーツールを、研究・開発から、設計、製造、品質管理などの分野に提供し、広く社会や産業の発展に貢献してまいりました。
 2020年から始まったコロナ禍をはじめ、温暖化などのますます深刻化する自然現象や、エネルギー問題などの急激な社会情勢の変化は、産業界の安定的な成長に影響を与えています。JEMIMAでは、会員企業のレジリエンス向上を目的として、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、新しいステージの工業会活動を目指しています。伝統あるJEMIMAをさらに発展させるために、今一度原点の理念に立ち返って活動することを基本方針とし、3つの施策に重点的に取り組みます。

 まずは「DXからGXへ:脱炭素社会実現への貢献」を推進します。
 JEMIMAではコロナ禍の中、重点施策としてDXの取り組みを推進し、工業会活動の進化に積極的に取り組んで来ました。この間、世界ではカーボンニュートラルをはじめとする脱炭素社会の実現を目標にして、GX(グリーントランスフォーメーション)に集約される具体的な活動が活発になってきています。その流れにおいて電気計測器が必須のツールであることに疑問の余地はなく、JEMIMAとしては国内外の様々な脱炭素技術情報の収集を推進し、電気計測器業界がお客様により多くのソリューションを提供して行くべく活動していきます。

 次に「電気計測器業界の知名度向上」を進めたく思います。
 電気計測器業界がマザーツールの供給者として発展するため、幅広いユーザーへセミナーなどを通して、情報を積極的に発信していきます。また、JEMIMAにとって展示会は大変重要なコミュニケーション手段であり、事務局内に設置した「展示会事業検討準備タスクフォース」でIIFES、計測展OSAKAの両方を含めて戦略的運営方法を再構築します。また大学や高等専門学校(高専)とのコラボ企画を盛り込み、将来、電気計測器業界で活躍を期待される若者へのアピール、種まきを積極的に企画していきます。

 最後に「すべての会員企業の満足度の向上」を重点施策とします。
 当工業会がより発展して行くには、すべての会員企業様に加入の意義を感じて頂き、それを未加入の企業様に伝えて頂くことが必要です。そのためにも部会、委員会活動をより活性化させるとともに、グローバル化の促進、国際標準化活動の展開、企画運営会議傘下の「コト売りタスクフォース」の推進を含めて、JEMIMAの活動のどれかが各会員企業様にとって意義のあるべき事であるように、理事会、企画運営会議、部会、事務局が連携して状況を精査し、すべての会員企業の皆様の満足度の向上に最大限の努力をします。

 以上に示しました3つの方面への施策は、いずれもJEMIMA歴代の会長が目指して来られた「工業会の価値向上」を、現状の課題に合わせたものであると確信しています。これらの施策を随時素早く調整しながら、会員企業、顧客、そして社会に貢献する工業会の地位を絶対的なものにするべく努力してまいります。 
 皆様のご支援、ご協力を何卒宜しくお願いいたします。

一般社団法人 日本電気計測器工業会
会長  齊藤 壽一

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