2-1-5 荷重のセンサ

 荷重には重力方向の荷重と捩れ方向のトルクの2種類がある。

5.1 ロードセル

 ホッパの重量計測や圧入加工の荷重管理などにロードセルが利用される。ロードセルの基本構造は、力に比例して変形を起こす起歪体およびこれに貼られて変形による電気抵抗変化を起こすひずみゲージ、温度影響などの補償回路ならびにこれらを保護するケースから成っている。その抵抗変化をホイートストーンブリッジ回路に組み込み、2~10Vのブリッジ電圧を与えてmV/Vの電圧出力を得る。したがって一般には増幅器で増幅することが必要となる。利用する変形には単純な圧縮・引張りひずみ、せん断ひずみ、曲げひずみがある。

5.2 トルク計

 トルクセンサとして回転軸にひずみゲージを利用した場合、回転部から出力信号を取り出すため接触式のスリップリングや非接触で耐久性に有利な回転トランスが用いられる。また磁気式トルクセンサも原理的に非接触検出で、回転軸2点間のねじれ角を固定側から電磁誘導作用によるインダクタンスの差としてとらえる方式で、回転機器の過負荷防止センサなどに利用される。

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