1-2-1 指示計・記録計

 指示計・記録計は電気式・電子式・空気式に大別してある。

1.1 電気式計器

 電気式計器は、最も古くから存在する計器で、大部分は永久磁石のつくる磁界の中に可動コイルをおき、コイルに流れる電流と磁界の作用による電磁力と制御トルクを平衡させ指針を駆動するもので、可動コイル形計器といわれている。基本的に他から補助的エネルギー供給を受けないで動作する(直動式ともいう)ので便利であるが、反面、可動コイルに電流を流す必要があり、その電流は発信器から取り出さねばならないので、通常、電流の大きさは限られてしまう。

 

1.2 電子式計器

 電気式指示計にマイクロプロセッサを搭載したものは電子式計器とした。電子式計器のなかで自動平衡形計器は、入力量に見合う大きさの電気量を計器内で発生させ両者が等しくなるようサーボ機構で平衡をとるのものである。計器の駆動力は補助電源から得るので発信器に負担をかけずに大きな駆動力が得られるので精度がよくできることなどから工業用の指示記録計として広く使用されている。

また、FDPを使用した電子式指示計も数多くみられる。さらにマイクロプロセッサ、専用ICの普及にともなって、ディジタル指示・記録を行う計器が増加している。特に指示計では指示の読み取りが正確で早いことからディジタル方式の使用が増加しており、記録計にもディジタル記録を行うものがありデータロギング機能、ホストコンピュータとの通信機能など、多機能化されている。

 

1.3 空気式計器

 空気式計器には直動式の偏位形とフィードバック式の偏位平衡形、力平衡形がある。偏位形はベローズなどに加わる空気圧とスプリングの力のバランスをとるものである。空気信号は大きなパワ-をもっているので、電気式と異なり直動式でも駆動力は大きい。偏位平衡式と力平衡式はサーボ形であり、前者は変位でフィードバックを行い入力による変位と平衡させるもの、後者は入力により発生する力と平衡する力を発生するもので、いずれも計器の前向き回路に用いられる部品の特性を補償して入出力の間に正確な比例関係をつくるので、高い精度がえられる。

 上記の3方式とも、アナログ指示計では指針や色つきベルト(スクリーン)を移動する形で指示するが、指針等が縦か横に直線で動くものが多い。記録計は、工業用としてはインクと記録紙によるもの、メモリーカード、通信によりサーバーに記録するものがある。記録紙によるものはペン計はカセット式、打点計はプリンタ式のものが多い。なお、指示・記録計とも警報機能を有することが多く、指針等の動きを機械的あるいは電気・電子的にとらえるものの他、電子的に入力値と警報設定値を比較し、警報を発生する回路を組み込んだものもある。

目次へ
ページトップへ