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- 1 プロセス計測制御機器の技術解説
- 1-3 操作端
- 1-3-2 電気式操作端
1-3-2 電気式操作端
電気式操作端は駆動源に電気を使用するもので、使用する場所の条件によっては有利な操作端といえる。ただし、弁との組み合せる実際のアプリケーションにあたっては、設置場所の雰囲気条件や応答性等も考慮して選択しなければならない。
2.1 電動式調節弁、電動式操作器
電動式調節弁とは弁本体に電気式操作器を組付けたものである。
- 電動式調節弁
調節弁本体部は空気式調節弁と多くの場合共通で、各種の製品組み合せがある。 - 電気式操作器
電気式操作器は可逆方向回転の制御用モーターで、操作スイッチ・2位置動作調節器と組み合わせてオンオフ制御するものや、ポテンショ抵抗を出力とする比例動作調節器などによって比例制御するバランシングリレー内蔵のものがある。
また、電流や電圧のアナログ信号に比例制御させるものには、位置のフィードバックを持った電/電ポジショナ付操作器がある。
2.2 電磁弁
電磁弁はソレノイドにより弁を開閉(オンオフ)するもので次の2種類がある。
- 直動式電磁弁
ソレノイドにより直接オンオフ動作するもの - パイロット式電磁弁
ソレノイドでパイロット弁を作動し、パイロット圧力や流体圧力を利用してメインバルブをオンオフさせる。
前者は小口径のものに、後者は比較的大きい口径のものに使用される。
2.3 電力制御器およびその関連機器
ここでは電気炉のヒータ制御等に使用される電気量加減機器、およびモータの制御用機器等についてふれる。
電力制御器としては、磁気増幅器、サイリスタ(SCR)等を用いて通過電力を連続的に加減する形式のものが使われている。磁気増幅器は、鉄心を有するリアクトルの交流インピーダンスが、重畳された直流磁化力の値によって変化することを利用したものであり、サイリスタを用いるものは、半導体整流素子の整流特性を利用し、ゲートパルスで通過電流を駆動させ、その通過している時間を位相制御方式等で加減し、通過電流を制御するものである。
なお、非連続制御用として電磁開閉器、水銀リレー等があり、各種オンオフ調節器の操作端として広く使用されている。