5.2.3 収納限度

 L型またはA型には1つの輸送物として収納できる放射性同位元素の量に限度値が定まっている。その限度値は“特別形放射性同位元素”と“非特別形放射性同位元素”で区別されているが、放射線応用計測器で使用される放射性同位元素はβ線源を除き一般的には一定の試験条件に合格した“特別形放射性同位元素”となっている。
 特別形とは放射性同位元素が衝撃や高温にあっても漏出しないように強固なステンレス鋼のカブセルに溶接密封された状態をいう。特別形放射性同位元素を運搬する時の収納限度はA1値として示されている。一方、非特別形とは、液体や固体状の放射性同位元素をガラスアンプル等に封入したものをいう。非特別形放射性同位元素を運搬する時の納入限度はA2値として示されている。
 表5.2.3に放射線応用計測器で便用される放射性同位元素とそれぞれの収納限度値を示す。
表5.2.3 収納限度値
区分 A型 主に使用される機器
核種 特別形 (A) 非特別形 (A)
60Co 0.4TBq 0.4TBq レベル計、密度計
137Cs 2TBq 0.5TBq 厚さ計、密度計、レベル計
241Am 2TBq 0.2GBq 厚さ計、硫黄計
90Sr 0.2TBq 0.1TBq 厚さ計
85Kr 20TBq 10TBq 厚さ計
147Pm 40TBq 0.9TBq 厚さ計
63Ni 40TBq 430TBq ガスクロマトグラフ
55Fe 40TBq 40TBq 硫黄計