3.2.12 γ線可視化カメラ

 γ線可視化カメラは、放射性物質の有無を画像表示し、主に屋外での放射能汚染の状況の把握に用いられる装置である。ただ単に「ガンマカメラ」などとも呼ばれる。

 原理としては、2次元アレー半導体検出器でのガンマ線検知結果と、通常のカメラで撮影した映像を重ね合わせる方式のものがある。ガンマ線量の高低を色分けして表示することで、画像上で線量率分布を確認できるようにしたものが多い。

 付加機能として、エネルギースペクトル値による放射性物質の識別を可能したものや、選択した核種だけの強度分布画像を表示するものある。また、屋外での使用に際し、GPSなどによって、撮影データと位置情報データを合わせて保存する機能を備えたものもある。

 使い方として、一つは、原子炉事故などによって放射性物質が周辺環境に拡散した場合の拡散状況の把握に用いることが想定されている。その他、病院等の放射性物質を扱う施設で、汚染の有無を確認するために用いられることもある。また、汚染された環境の除染を行う場合、事前に画像を取得し、除染作業の計画をし、作業後に再度画像を撮って除染効果の確認を行うことにも用いられている。
図3.2.12-1 γ線可視化カメラの例