2.2.9 蛍光ガラス(RPL)素子

 蛍光ガラス素子は、銀イオンを含有させた銀活性リン酸塩ガラスといわれるもので、放射線を照射した後に紫外線をあてるとオレンジ色の蛍光を発生する性質を持っている。この蛍光をラジオフォトルミネセンス(RPL)といい、このRPL発光量が入射した放射線量に比例性を持つことを利用し、発生した蛍光量を光電子増倍管で計数することで放射線を測定する。
 放射線を照射した蛍光ガラスは、電離した電子および正孔(ホール)が銀イオンに捕獲されることで蛍光中心を形成し、これらの蛍光中心が紫外線による刺激を受けるとRPLを発光することになる。蛍光ガラスによるRPL発生過程を図2.2.9に模式的に示すが、蛍光ガラスにおける蛍光中心は刺激によって消失せず、繰返し測定を行っても常に100%のRPL発光量を計測することができる。
図2.2.9 蛍光ガラスにおける蛍光中心の形成およびRPL発光モデル