放射線計測ガイド
- 1.放射線計測器の生い立ちと変遷
- 2.放射線計測の基礎
- 3.放射線モニタ
- 4.放射線応用計測器
- 5.放射線源と放射性輪送物
- 6.放射線応用計測器の更新手続き
- 7.表示付認証機器の設計認証申請・販売・使用等マニュアル
- 8.簡易的な環境放射線測定に関するガイドライン
- 9.放射線測定機器の性能チェックシート【改訂1】

2.2.5 半導体検出器
従来、半導体検出器と言えばエネルギー分解能の高さからγ線スペクトロスコピー用に Ge半導体(液体窒素または電気式冷却不可欠)が多用されてきたが、昨今は常温使用が可能で製作も比較的容易なSi半導体がGM計数管の後継検出器として幅広く用いられている。
このSi半導体はバイアス電圧が数10Vで動作し、形状寸法も自由度が高い(ただし、Siウエハのサイズによる制限から外形は最大でも90㎜×90㎜程度)ことから、α線検出器、β線検出器、γ線検出器、中性子検出器に応用されている。
図2.2.5に半導体検出器の外観例を示す。

